ベルギー・ブリュッセルにある本部で開かれているNATOの国防相会議＝AFP/TTXVN

ＮＡＴＯ＝北大西洋条約機構は１６日、ロシア軍のウクライナ侵攻をめぐり、ブリュッセルの本部で緊急国防相理事会を開き、ＮＡＴＯの防衛態勢全体を再構築することを決めました。ロシアの軍事行動が今後、加盟国にも及ぶ事態に継続的に備えます。特に欧州東部に展開する部隊を大幅増強する方向です。

ストルテンベルグ事務総長は記者会見で、「安全保障の新たな現実に直面している」と指摘しました。「より長期にわたる集団防衛力をリセットしなければならない」と訴えました。司令官らに具体策の検討を指示しました。６月末の首脳会議での決定を目指します。

ＮＡＴＯは既に東欧中心に約４万人の部隊を配置しました。アメリカ軍も１０万人規模を欧州に駐留させ、緊急時に即応する態勢は整えています。ただ、ロシアの脅威は常態化するとみて適応が必要と判断しました。（時事通信）